会計ソフトに入力済みでも、そのまま確定申告できる帳簿とは限りません|確定申告のみを頼む前に知っておきたいこと

会計ソフトの帳簿と領収書・通帳を虫眼鏡で確認する様子のイラスト(入力済みでも、そのまま確定申告できるとは限らない) 会計

「日々の入力は自分で済ませているので、確定申告だけ税理士にお願いしたい」

当事務所では、個人事業主の方から、確定申告のみのご依頼も承っています。ただし、会計ソフトへの入力が終わっていても、そのまま決算・申告に使える帳簿になっているとは限りません。


入力が終わっていることと、内容が正しいことは別です

銀行口座やクレジットカードを連携すると、日々の取引を取り込む作業は便利になります。

一方、取り込んだ取引について、何の入出金なのか、すでに登録した取引と重複していないか、事業と私生活の支払いをどう分けるか、といった確認は必要です。

例えば、次のような状態が見つかることがあります。

  • 売上と、その売上代金の入金を両方とも売上にしている
  • クレジットカードの利用と銀行からの引落しを、両方とも経費にしている
  • 借入金の入金や返済が、正しく処理されていない
  • 自宅家賃や通信費などの事業用・私用の区分が整理されていない
  • 建物や設備などの購入を、内容を確認せず全額経費にしている
  • 預金・借入金などの帳簿残高が、実際の残高と合っていない

会計ソフト上で登録が完了していても、こうした問題が解消されているとは限らないのです。

預金残高が合わないときの確認の順番は、会計ソフトの預金残高が通帳と合わないとき、どこから確認する?でまとめています。


確定申告の前に、帳簿を整える作業が必要になることがあります

税理士が申告をお引き受けする際は、入力された数字をそのまま申告書へ移すだけではありません。

取引の内容や資料を確認し、売上・経費の処理や資産・負債の残高を整理します。過去からの誤りが残っている場合には、以前の処理までさかのぼって確認する必要もあります。

特に、前任者が入力した期間と、ご自身で入力した期間がある場合には、処理方法が途中で変わっていないかも確認します。

この作業量は、売上の金額や入力件数だけでは判断できません。取引が少なくても、残高が合わない原因を調べるために時間がかかることがあります。


「確定申告のみ」の料金に、帳簿の修正がすべて含まれるわけではありません

当事務所の確定申告のみの料金は、会計データがある程度整っている場合を前提とした目安です。

ご自身で記帳されている場合でも、確認の結果、修正・追加入力が必要と判断した場合は、その旨を事前にお伝えしたうえで当事務所にて修正いたします。

修正・追加入力は別料金となり、あらかじめご案内する単価に基づき、実際の修正・入力件数に応じて精算いたします。必要な修正件数は、帳簿の確認や作業を進めてから分かる場合があります。


ご相談時は、帳簿の状況もお知らせください

確定申告のみをご希望の方は、次の内容をお知らせいただくと、ご案内が進めやすくなります。

  • 使用している会計ソフト
  • 何月分まで入力が済んでいるか
  • ご自身で入力した範囲と、税理士などに依頼した範囲
  • 残高が合わない、処理方法が分からないなど、気になっている点

「入力は終わっているけれど、内容が合っているか分からない」という状況でも、そのままお伝えください。

帳簿の状態と必要な対応範囲を確認し、確定申告料と、修正等が必要な場合の追加料金の考え方をご案内します。

確定申告の料金・費用の目安はこちら


まとめ

  • 会計ソフトへの入力が終わっていることと、決算・申告に使える帳簿になっていることは別
  • 二重計上、借入金・返済の処理、家事按分、固定資産、預金・負債の残高の不一致などは、申告の前に確認・修正が必要になることがある
  • 作業量は売上や入力件数だけでは分からず、帳簿を確認して作業を進めてから分かることがある
  • 当事務所の確定申告のみの料金は、会計データがある程度整っている場合の目安。修正・追加入力が必要な場合は、事前にお伝えしたうえで、あらかじめご案内する単価と実際の件数に応じて精算する

確定申告のみのご依頼について、対応範囲と料金をご案内します

使用している会計ソフトや入力状況、ご希望の依頼範囲をうかがいます。初回面談(約60分・無料)は、ご依頼内容とお見積もりのためのヒアリングです。帳簿の詳細な検証・修正は含みません。

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