クラウド会計や請求書ソフトを使っていると、
「請求書を作った日=売上の日」
と思ってしまうことがあります。
実際、
- 請求書を作る
- 会計ソフトに連携される
- 売上として計上される
という流れになるので、そのまま使っている方も多いです。
ただ、ここは実務上かなり重要なポイントです。
請求日と売上計上日は一致しないことがあります。
請求書を作ったあとの会計入力をどうしているかによって、売上計上日のズレに気づきやすさがかなり変わります。
→ 売上の会計ソフト入力、手入力のままで大丈夫?士業で見直したい3つの方法
売上は「いつ成立したか」で考えます
売上をいつ計上するかは、
👉 いつモノを引き渡したか
👉 いつサービスが完了したか
で判断します。
例えば、
- 商品を販売 → 引き渡した日
- サービス提供 → 完了した日
が売上計上日になります。
クラウド会計や請求書ソフトは便利ですが、入力が自動化されることと、売上計上日の判断が自動で正しくなることは別で考える必要があります。
→ クラウド会計とは?今までの会計ソフトとの違いをやさしく解説
請求日=売上計上日にならないケース
よくあるのがこのパターンです👇
- 1月に仕事が完了
- 2月に請求書を発行
- 3月に入金
この場合、
👉 売上は「1月」です
請求書の日付(2月)ではありません。
前受金も同じようにズレます
逆のパターンもあります。
- 先に入金(前受)
- 後からサービス提供
この場合も、
👉 入金日ではなく、サービス完了日が売上
になります。
請求や売上の計上と、実際の入金タイミングは一致しないことがあるため、売上管理と入金管理は分けて見ておくことが大切です。
→ 売上の入金管理、どうする?請求ソフト・会計ソフトを使った管理の考え方
クラウド会計・請求書ソフトの落とし穴
ここが一番ズレやすいところです。
請求書ソフトと会計ソフトを連携すると、
👉 請求日ベースで売上が入る設定
になっていることがあります。
そのまま使うと、
👉 本来の売上とズレる
ことがあります。
一番注意すべきは「決算をまたぐとき」
ここが一番重要です。
例えば、
- 3月決算
- 3月の売上なのに
- 4月に請求書発行
この場合、
👉 3月に売上を入れないとダメです
これを4月にしてしまうと、
- 利益がズレる
- 税金がズレる
という影響が出ます。
売上計上日のズレは、普段は目立たなくても、決算をまたぐと利益や税金に影響しやすいため、迷った時点で確認しておくと安心です。
→ どんなタイミングで税理士へ相談したらいい?個人事業主・小さな会社の相談時期を解説
月ズレは問題にならないこともあるが、決算は別
月単位でズレるだけなら、実務上そこまで問題にならないこともあります。
ただし、
👉 決算をまたぐズレはNG
ここはしっかり押さえておく必要があります。
マネーフォワードなどの設定は“基準”として使う
マネーフォワードクラウド請求書などでは、
👉 売上計上日(前月末など)
の設定ができます。
ただしこれはあくまで
👉 「基準」
です。
最終的には、
👉 その売上がどの期のものか
を確認して調整する必要があります。
請求書ソフトや会計ソフトの設定は便利ですが、決算月や売上の性質によっては、運用ルールを別途整えておくほうが安全です。
→ 税務相談・コンサルティング相談を見る
まとめ
売上計上日は、
- 請求日でも
- 入金日でもなく
👉 実際に提供したタイミング
で判断します。
特に注意したいのは、
- クラウド連携で自動計上されている場合
- 決算をまたぐ売上
です。
ここがズレると、利益や税金に影響が出ます。
クラウド会計や請求書ソフトを使っていると、入力自体はスムーズに進みますが、
- 売上計上日
- 税区分
- 入金とのズレ
といった「判断の部分」でつまずくことがあります。
当事務所では、会計ソフトの設定だけでなく、
日々の運用ルールの整理やチェックも含めてご相談いただけます。


