税理士から決算前にまとめて質問される理由と、毎月ためない仕組み

確認事項を毎月の確認で解消し、決算前にためない様子を示す図 バックオフィス

決算の前になって、税理士から「この取引は何ですか?」という質問がまとめて届く。半年前のカードの明細を見ても、何に使ったのか思い出せない。そんな経験をした社長もいると思います。

先に結論をお伝えします。

確認事項が決算前に大量に出る会社では、月次で分からない取引がそのまま残っていることがよくあります。会社側でも税理士側でも起こります。決算で一気に片づけるより、毎月少しずつ不明点を解消していくほうが、確かめる手間も、思い出せない取引も減らせます。

決算前に質問が集中する理由

決算の時期に出てくる確認事項は、多くの場合、その時期に新しく生まれたものではありません。

  • 資料が足りない取引(請求書や領収書がない)
  • 入出金の内容が分からない取引
  • 売掛金や未払金の残高が合わない

こうしたものを毎月解消していないと、決算の前に全部まとめて出てきます。

そして、時間がたつほど確かめにくくなります。半年前のカードの明細を決算前に見て「これは何でしたか」と聞かれても、社長も覚えていないことがあります。

会社だけの問題ではない

ここで大事なのは、これは会社側だけの問題ではないということです。

会社が資料を出していなかった場合だけでなく、税理士の側が月次で確認を出していなかったり、処理をためていたりした場合も、同じように決算前に質問が集中します。

だから、どちらかを責めるのではなく、分からない取引を毎月どこで止めて、いつ確認するかを、会社と税理士で決めておくことが大切です。

当事務所での聞き方

当事務所では、月次の処理の中で分からない取引があると、いったん止めて、確認事項としてまとめてお聞きしています。1件出るたびに連絡するより、ある程度まとめたほうが、お客様も答えやすいと考えているためです。

聞くときは、単に「これは何ですか?」だけにはしません。

  • 何の取引か
  • 請求書や領収書があるか
  • 会社のものか、個人のものか

など、こちらが判断するために必要なことが分かるようにお聞きします。答える側も、何を探せばいいかが分かります。

回答の期限は、全部の顧問先で一律に決めているわけではありません。月次を締めたい時期や申告の期限から逆算して、必要なときは早めの回答をお願いしています。

毎月ためないための3つのこと

1. 分からない取引は、その月のうちに止める

推測で処理して先に進めると、決算のときに正しく直す手間がかかります。分からないものは「確認中」として止め、確認する相手を決めておきます。

2. 質問は、判断に必要なことが分かる形で出す

「何の取引か」「証憑はあるか」「会社のものか個人のものか」。この3つが分かるだけで、多くの取引は処理を決められます。

3. 残高を毎月確かめる

売掛金や未払金の残高が合わないまま進むと、決算の前にまとめて調べることになります。(買掛金・未払金がいつまでも残るとき、どこから確認する?)

内容の分からない入金や仮払金を月末に残さない方法は、月末に「不明入金」「仮払金」「仮受金」を残さないためにでも紹介しています。

もう決算が近い場合は

すでに確認事項がたまってしまっている場合は、金額の大きいもの、決算書の数字に影響が大きいものから確かめます。決算の期限が近いのに経理が終わっていないときの進め方は、決算申告の期限が近いのに経理が終わっていない会社へにまとめています。

まとめ

  • 決算前に確認事項が大量に出る会社では、月次で分からない取引がそのまま残っていることがよくある
  • 会社側だけでなく、税理士側が確認を出していない・処理をためている場合も同じ
  • 分からない取引はその月に止め、判断に必要なことが分かる形でまとめて聞く
  • 決算で一気にきれいにするより、毎月少しずつ不明点を解消するほうがいい

決算前にまとめて質問が来て困っている方、毎月の確認の進め方を見直したい方は、一度ご相談ください。分からない取引の止め方から、毎月の確認の流れまで一緒に整えます。初回相談は1時間無料です。

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